在宅勤務中のとある瞬間です。画面越しに会議の声が聞こえる部屋で、膝の上でクレヨンを握りしめ、静かに絵を描き続けている彼女の姿を見て、何かが心にひっかかったんです。「在宅で働くことの強みって、スケジュールの柔軟性だけじゃなくて、こんな共有する瞬間なんだ」と。パパもママも自然と溶け合うリモートワークの日常について、一緒に感じてみませんか?
『在宅』のメリットは、通勤時間ゼロだけじゃない
子どもの寝顔の変化を毎日見られる。この小さな幸せは在宅勤務ならではです。
朝の会議の前にお茶の時間を一緒に過ごしたり、昼食休憩にリビングで一緒にご飯を食べたり。そんな時ふと感じるのは、短い時間の積み重ねが、子どもの成長の記録をしっかり刻みこんでいるということ。
リモートワークの過ごし方で大切なのは『時間の量』ではなく『共にいる時間の濃さ』かもしれません。
ネット環境の確保や、スタンディングデスクの導入など技術的な工夫も大切ですが、まずはこの『小さな共有のワクワク』から始めてみませんか?
仕事と育児の切替えは、パパの目線でこそできる工夫
『仕事の服』と『普段着』を変えると、子どもが自然に状況を理解してくれることもあります。そう教えてくれたのは、あるパパ友の言葉でした。
『パパは今、お仕事中だからね。指を2本立ててサインで合図したら遊ぼう!』と、まさに『パパ版の切り替え儀式』です。そういえば、わが家でも、妻が机に置く小さな観葉植物を「機会のオブジェ」と決めているようでした。
大人の仕事モードを子どもの目線で『見える化』すること。そのささやかな工夫が、双方のリズムを保つ鍵になるのです。
共に働くことの大切さを、背中で伝える
『子どもが静かに絵本を読んでいるのは、ママが集中している瞬間を理解している証しかもしれません』。リモートワーク中の親子の様子を、あるパパがこう語っていました。
子どもは両親が一生懸命働く姿を見て、自然と支え合うことを学んでいくんですよね。そんな見えない成長の連鎖が、在宅勤務の家庭にはある。
たとえ仕事中に子どもが突然泣いて、その時は何が正解か分からなくても、その背中で伝える生き方は、確実に子どもの心に根付いていくのです。
仕事と家庭の板挟みの状況をやわらげる共有ルール
「パパがお仕事中かどうかは、子どもにもわかるサインがあれば」と考えたことがあります。わが家では、会議の通話中は、片手の指を二本立てるのがサイン。
その小さなジェスチャーを、今では子どもも使うようになりました。このようなルールは、『子どもの自主性を尊重する』以上の効果を生みました。
それは、パパの仕事の流れを『家族の習慣』として育てる、ということ。その積み重ねが、在宅勤務の長続きを可能にしていくのです。
チームワークとしてのリモートワーク
「パパがママの仕事を遮断しないように、子どもがお昼寝の時間は、僕が一番遠くの部屋で仕事をするのがお約束」と、あるパパが笑いながら話していました。
その言葉には、『共に在宅勤務を続けるためのチームワーク』が詰まっています。家事の分担や、作業の時間調整はもちろん大切ですが、最も大切なのは、ママの状態を理解する『共感の目線』。
相手の仕事の様子を、少しの距離感で見つめつつ、支え合う。そんな温かなリズムが、在宅勤務を続けるうえで、心強い支えになるのです。
明日の仕事を、家族でつくる未来のスケッチに
「家庭のリモートワークは、いつも、二人の地道な協力の上にあります」という気づきが、毎日の小さな習慣に。子どもが、お父さんのお仕事のPCを、『おもちゃのパソコン』のモデルにしている。
ふと、そんな子どもの遊びを見つけた時、ハッとしました。一人の仕事ぶりが、子どもたちの未来の世界を形作っている。
この事実は職場の成果よりも、ずっと深い育児の原点を思い出せてくれます。在宅勤務の温かさは、連絡の取りやすさだけでなく、家族の気持ちが自然と寄り添う『日常のぬくもり』にあるんです。そう感じる今日この頃です。