子どものスマホとの付き合い方、見つめ直してみた父の視点

「子どものスマホ使用時間が気になります」ママサロンでよく話すこんな言葉、心の奥底に一味違う感情が潜んでいないでしょうか？ 心配しているつもりが、実は信頼を伝えていなかったかもしれない… そんなことに気づかせてくれたのは、娘の意外な一言でした。

「ママはいつも心配しているみたいで、私の決めたこと信じられないの？」 スマホを触る時間を制限された時、彼女がそう言った表情に、私たちはただの「ルール」ではない何かを学ばされました。心配する親の心と、子どもの自立を願う心の間で、揺れる気持ちを見つめ直す必要があるのだと感じたのです。

マインクラフトに3時間没頭している娘を、今まで危ないんじゃないかなって思ってた。でもある時、彼女が作ったデジタル世界を観察してみて気づいたことが…。ブロックで作った迷宮の独自の仕掛け、カラフルな建築物のデザイン。ゲームの中でも本当の創造力になってるんだって気づいた。

適切な付き合い方を学べば、デジタル機器は「才能の芽」を育てる土壌にもなります。時間管理の大切さを教える際、「この時間は種をまく時間だよ」と伝えるようになりました。その方が、子どもの心にすっと入ることに気づいてからです。

スマホを使う時、子どもと一緒にタイマーをセットする習慣が始まりました。その過程で、面白い発見がありました。自分で決めた時間守ったら、めっちゃ達成感あるんだよね

この小さな「信頼感」が積み重なると、スマホ管理のルールが「命令」から「約束」に変わります。大切なのは、スマホを「敵」と見なすのではなく、ツールの特性を理解すること。目を休めるタイミング、寝る1時間前の使用ルールなど、習慣化するポイントを家族で一緒に決めていくことで、自然とバランスが取れるようになりました。

スマホの使用時間をチェックしていた時、いつも感じていた違和感がありました。それは、子どもの目を「管理」することに力を注いでいることで、本当の姿を見失っていたからです。ある日を境に、スマホチェックより「子どもの表情を見る」を優先しました。すると、子どものスマホの使い方そのものが、変わっていったのです。

ほんの少し目線を変えるだけで、監視から見守りに変わるんだよ

その変化のプロセスが、親子の絆まで深くすることに気づいた時の驚きは、今でも忘れられません。

休日には、子どもに教えてもらうスマホアプリが増えました。その過程で、子どもたちのデジタルリテラシーの高さに驚き、親子の立場が逆転することも。この世代が、私たちが想像できない新しいデジタル文化を創造していくことでしょう。

そしておそらく、私たち親ができる最善のことは、彼らのデジタルスキルを信頼しつつ、適切な距離感を保つことではないでしょうか。たとえスマホに夢中になっている時でも、子どもの目はキラッと輝いています。その光を信じて、見守るための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

その時、デジタル機器のバランスが取れるだけでなく、親子の信頼関係も深まっていくのを感じられますよ。