
夕暮れ時、台所で子供の英語教材をそっと閉じる妻の背中を見かけました。先日買った教材は、まだ開封されたままの箱がそばに。その時、そっと抱えた妻の肩の重みが、私にも伝わってきたのです。
「英語を話してくれない」と感じる時

子供たちが遊びながら英語を口にする光景を想像したことがありますよね。
でも、高い教材を買ってもうまくいかない時…
「なぜ?」って思う瞬間、気づかせてくれたのは妻の微笑みでした。
ある日、子供が砂場の棒を拾って「フォーク!」と言った時、妻は「そうだね、食べる時に使うものね」と、そのままの言葉を楽しんでいたのです。その場で、心がふわっと軽くなったのが分かりました。
大切なのは、言葉を教えることではなく、その瞬間を共有すること。そんな気づきを、妻の日常から学びました。
飽きやすい子供の「集中力」の育て方

「何をやってもすぐに飽きちゃうんです」って相談する時、妻の隣に座る私のことを話しています。本当に、うちの子は1つのおもちゃで3分ともたないんじゃないか…
でも、ある休日、思いがけない光景を目にしました。雨上がりにできた水たまりで、指で30分も絵を描いていたのです。
その時、妻がそっとつぶやいた「こういうの、好きだよね」って言葉が、すべての答えでした。
子供たちの興味を見つけるコツは、探すことではなく、待っていること。
その発見は、私たちの肩の力を抜かせてくれました。
子育てと仕事の両立をやさしく支える

「家で働きたい、でも子供と過ごす時間も大切にしたい」と言う時、妻の目には少し不安の影が。確かに、パパだって同じ悩みを抱えています。
ある日、画用紙に円を描いて「これは24時間」と言う妻の説明を見て、ふと気づきました。
「仕事と家族と自分の時間…全部を100%にしようとしなくて良い」と教えてくれたのは、妻の柔らかさでした。
シンプルで優しい時間の使い方は、子供の成長の道をみつめることで、少しずつ見えてくるもののようです。
小さな声を聴くことの大きな力

子供たちの悩みは、おとなの想像以上に深いことがあります。ある日、泣きながら「お友達と遊びたい」と言う子供の言葉に、ただ「そうだよね」と共感するだけの妻を見て…
その時、ふと気づいたのです。本当に必要なのは、完璧な解決策を提示することではなく、その小さな胸の内をそっと受け止められること。
話すことで7割の悩みは、不思議と軽くなっていく。
毎日、寝る前の5分間の会話を大切にしています。そんな小さな習慣が、積み木のように積み重なって心の土台を築くんですね。
