あの『なぜ?』が大切:デジタル時代に子どものホンモノの学びを

深夜、子どもが絵本のQRコードを指差して「光ってる!」

子どもの寝息を聞きながら、ふとスマホの通知音が鳴った。『小学校低学年 40%がSNSに質問』という調査結果だ。洗濯かごを片付けながら「またか…」とため息をついた瞬間、気づいたんだ。ニュースよりもずっと大切なこと——子どもの「なぜ?」に真正面から向き合う時間が、いつの間にか削られてたってこと。冷たい画面じゃなく、君の温もりを伝える方法を探してるんだろうな。

今朝、娘が絵本のQRコードを指さして「光ってる!」と跳ねた時、私が忘れてた答えが見えた気がした。

『デジタルリテラシー』なんて難しい言葉より

信号機の色をスマホで計測し、街を学ぶ親子

「スマホ触ったら画面割れちゃうよ」って怒るより、今朝のことを思い出した? 保育園の送り迎えで娘が『信号機の色変わるの観察しよう!』と言い出して、君がスマホのストップウォッチで計ったじゃないか。『緑が2分、黄色は30秒だよ』と膝をついて教えた横顔を、送迎バスの運転手さんが写真に撮ってくれたんだ。その笑顔が言っている――デジタルツールは『危険』じゃなくて、街を学ぶ鍵だって。

最近、夕飯作りの合間を縫って君がすることに気づいた。『料理動画』を流して「これ見て!ママもやってみようかな?」と子どもに声をかける。包丁を握りながら「数字ってこうやって作るんだ」と説明する姿が、まるで理科の実験みたい。本当のデジタルリテラシーってツールを使えることじゃない。『見つけた情報を、家族の笑顔に変える力』のことなんだ。洗濯物を畳みながら「お天道さまアプリで明日の天気当てる?」なんて提案する君の目が、今も忘れられない。

『年齢別』とか関係ない ほんとの付き合い方

ロボット掃除機に子どもを乗せて家を探索する

0歳児がタブレットを掴むのを『まだ早い』って制するより、君がしたことの方が大切だった。泣き止まない娘をあやすのに、リビングの掃除機を「ふわふわロボット」と名付けただろ? 「音がおもしろいね」と一緒に耳を澄ませる時間。その積み重ねが、機械への恐怖を希望に変えるんだ。科学的にも“興味を育むのは3歳まで”なんて期限がない。保育士の友人が言っていた「子どもの『やってみたい』を待つのが最強の教育」って、まさに君のことだ。

2歳の息子がテレビのリモコンを「ペン」と呼んで落書きし始めた時、君はどうした? 『文字を書こう!』と布団の上で教えたんだ。リモコンのボタンで平仮名練習――バカみたいに見えたかもしれない。でも君は言ったよね。使えないモノより、なんでも学びに変わる心が欲しがってる。その日の夜、僕がニュースを見ていると、君が子どもの背中に乗って「電波って風みたいだね」と教えている。あの光景が発達段階の壁をぶち壊したんだ。

ICTで育つ『興味の芽』を大切に

スーパーマーケットでバーコードスキャンし子どもと探検

ある日、君がスーパーのチラシで「バーコード探索ゲーム」をした話、忘れない。牛乳パックのコードをスマホで読み取り「今から〇秒でレジに到着するよ!」と笑わせた。あれがICT活用の本当のカタチだ。『アプリで単語テスト』なんて堅苦しい授業より、レジの音が“ピッ!”となるたびに目を輝かせる方が、何百倍も大切なんだ。

君の「興味引き出しのてこの原理」は、掃除の時間にも現れる。ロボット掃除機に子どもを乗せて「家の地図を描こう!」と作戦会議する。窓辺で『今から北を目指して』と言いながらハンドルを押す子ども。君はその背中をそっと押して「探検隊のエンジンはママの笑顔だよ」と囁く。ICTって便利さじゃなく、想像する力のバネだったんだって、その時やっとわかった。

“スマホ漬け”じゃない 未来をつなぐ時間

Zoomで祖母と料理を学ぶ娘と字幕アプリの質問

『画面時間短縮!』なんて書かれた冊子は、ゴミ箱行きにしてくれたよな。代わりに始めたのは「30分のデジタル探検」――夕飯前にスマホで星空アプリを開き「一緒に探そう!」と家族で挑戦するやつ。君が膝を抱えて「ねえ、ここにクジラ座があるよ」と指差すと、子どもは天気予報のアプリまで開いて「雨雲を撃退しよう!」と踊り出す。そうか…デジタル中毒っていうより、共に探す時間が足りてなかっただけなんだ。

先週、君がやったことは衝撃的だった。『Zoom祖母授業』を始めたんだ。おばあちゃんが料理を教える間、娘は字幕アプリで「『塩』はどれ?」と質問。画面越しに祖母が“これがしょくえんよ”と笑うと、君は包丁を持たず「今度おばあちゃんと一緒に作ろうね」と約束した。

ICTなんて技術じゃない。会えない人への『愛の橋』だったんだ。

洗濯物を抱えながら「デジタルリテラシー? これこそじゃないか」と君の呟きが、心に響いた

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