お母さん、子供たちの寝かしつけが終わった後、リビングの片隅にポツンと座っていることってありますよね。あの時間、何を考えているのかな。僕は、洗い物の合間に、食卓の上に置かれたままの家族の生活ノートを見つめることがあります。そこには子供たちの落書きや、保育園からのお知らせ、忘れてはいけない買い物メモがぎっしり詰まっている。その日記を、なぜか、ひらひらとページをめくってしまう。子育ての本、途中でやめた話を、あのノートは静かに語りかけてくれた気がするんです。
子供たちが教えてくれる家族のストーリー
お風呂上がり、子供たちの髪を乾かしながら、ふと考えました。私たちは、毎日、何をしてきたのか。お弁当を作り、送り迎えをし、洗濯物を干し、寝る前の本を読み聞かせる。その些細な日常の連続。
でも、ある日曜日の朝、小学校の発表会で長女が舞台で発表した内容を聞いて、はっとしました。その話は、娘が『パパとママと公園で拾ったどんぐり、今でも宝物箱に入れてるんだよ』と笑顔で話した小さな思い出でした。その時、私たちが何気なく過ごしていた日々が、家族の物語になっていたのだと気づいたんです。
親子の会話は、子供の心を育む大切な時間だ。『お父さん、お母さん、またあの公園に行こうよ』と子供たちが言うたび、その絆が強くなります。
お母さんの小さな輝きが、家族の時間を変える
お母さん、お弁当に小さなハート型のニンジンを入れたこと、おそらくその日のうちに誰も気づかなかった。そんな気づかない努力の積み重ねが、家族の時間を豊かにする。
子供たちの記憶に残るのは、完璧なお母さんでなく、一緒にクッキーを焼いて焦がしたけど、お仕事で疲れているときは、子供が好きなキャラクターのおやつを買ってあげる。その日々の小さな選択が、家族のストーリーを紡いでいく。その姿をみると、子供たちは、ただ、お母さんのそばにいることが、幸せだと感じるのです。
お父さん、今週の日曜日はルーティンを変えてみよう
お父さん、朝の静寂は、父の特権。朝の生活ノートに、日曜日のルーティンを見直し始めました。『家族のために、今週の日曜日、何をしよう』。そう思った。デジタルではなく、紙に手書きで。
家族で写真を印刷し、ひとつのノートを一緒に。日曜日、家族のための生活ノートを。それは、家族の絆を深める時間。その1冊のノートは、家族の物語を伝える。
怠け者の日々ではなく、家族と一緒に作り上げる1冊のノートは、家族の財産を残す。
家族ノートは、時が経て、親子の共通のストーリーになっていく。
お母さん、知らないうちに、家族の輝きを紡いでいた
お母さん、お母さんが「この家族時間、やっぱり最高だな」とつぶやいたときの、子供たちの笑顔。その瞬間、その言葉は、家族の記憶の中に刻まれました。思い出し笑い。
寝る前に、子供たちが自ら「この話、お父さん、お母さんと一緒にやりたかった」と言った。その豊かな日々のどこか。私たちは、アイデアを出し合い、家族の物語を書き続ける。その小さな輝きの積み重ね。
時には、終わったと思った。でも、ただ、お母さんが子供たちの成長を見守り続ける姿が、世界を、繋ぐ。その家族の時間が、家族の中の一つの大きな物語を紡いでいく。
その物語を、子供たちは、未来へと伝えていく。知らないうちに、家族の輝きを紡いでいたのです。